卵巣チョコレート嚢腫 低い AMHの漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
私が本陣薬局に通い始めたのは、2年前の1月でした。当時、肥大化したチョコレートのう腫の手術を控えており、藁にもすがる思いで訪れました。
26歳で結婚した後も、弟・父の入院、妹の事故による重度障害、祖母の死と、実家の不幸が続き、自分の子供のことは考えられないうちに数年が経っていました。又、当初から別棟があるとはいえ、食事が一緒で厳格な性格の姑に毎日ストレスを感じていましたが、だんなが守ってくれるような事も全くありませんでした。
気がつけば30歳を超え周りの友人、親せきが次々と結婚しては子供を授かっていく様子に、周囲から取り残されていく孤独感をより感じるようになり、鍼灸通いを数年続けた後、本格的に不妊治療専門病院に通い始めたところ、6㎝の卵巣嚢腫が見つかり、徐々に手術も視野に入れる話が出た時には33歳になっていました。
心配性の性格から手術は実績のある大学病院を選び、本陣薬局での漢方服用を開始しました。10代の時から人と比べて極度の冷え症と月経痛がありました。幸い手術は無事成功しましたが、3ヶ月後に父が亡くなり、両親をなくす事となりました。
また手術後通っていた大学病院でAMHの検査結果が大変低く、月経の量も以前の半分程度に減少していたこともあり、早急な体外受精しか可能性がないことも判明しました。
本陣薬局では漢方薬のアドバイスよりも、実親のいない苦労や、嫁姑問題をいつも聞いていただき、何よりもストレス解消になっていたように思います。
大学病院での体外受精が私の体には負荷が多いことを説明していただき、自然周期採卵をされている名古屋の専門クリニックへの転院を決めた後、最後の大学病院のAIHでの妊娠が判明しました。
漢方の服用もありますが、毎回親身になって相談に乗っていただいた事が、今回の結果につながったように思います。ありがとうございました。
Sさんが初めて来られた時は、心身ともに疲れておられ、これからの手術のことだけではなく、様々なことにたくさんの不安を抱えておられました。
お手紙に頂いた通り、普通ではないほどの苦労をされてきており、私自身も本当に心配でした。大変さみしい環境の中、相談できる相手が誰もなく、つらかったと思います。
「なんとかSさんの笑顔を見たい、できたらさみしいSさんに本当の血をわけた家族を持っていただきたい」
心からそう思って、いつもお話を伺っていました。
漢方を服用していただくようになってから2年の年月を要しましたが、長い不妊治療期間のことを思えば、子宝を授かっていただき本当にうれしく思います。
最近、無事ご出産のお知らせを受けました。
実家という援助がない中、子育ても大変だと思いますが、なんとか、今の大変な時期を乗り越えていただけたらと思います。
Sさん、どうかお幸せになってください!心から応援させていただきます。
TEL:0749-82-3438
住所:滋賀県長浜市木之本町木之本1577 望月ビル1F